サスティナビリティ学講座VOL.8を開催しました。

サスティナビリティ学講座VOL.8
「学校じゃ教えてくれない いきもの学びなおし 〜貝類編〜 」を開催しました!

貝の標本づくり研修会

講師:福田 宏氏(岡山大学環境生命科学学域准教授)

日時:2022年10月16日
会場:南三陸ネイチャーセンター
参加者:12名

※公益財団法人日本財団助成プログラム

講師による「Niku-nuki」特別講座!

日本が世界に誇る伝統芸「Niku-nuki」の意味・手法について、福田さんに熱く語って頂きました!
国際会議で発表した際、世界の貝類研究者が、最初は失笑混じりに眺めていたこと、しかし発表が進むにつれて殻も軟体部も一度に標本にでき、そしてDNAの検出率まで上げてしまう夢の方法に息を吞み、最後は熱狂して「私の貝は何秒で抜けばいい?」「俺にも教えろ!」となった下りには、日本の研究者の技を誇らしく思いました!
これまで肉抜きした貝の温度・時間、成功・失敗をすべてメモしている福田さんはスゴイ!

  

続いては貝の標本作成講座(Niku-nuki大会)

いざ実践です!

福田さんのデータを元に、まずは簡単なイシマキガイから、ヒレガイへ、そして工夫が必要なホソウミニナなど、参加者がおもいおもいの貝の肉抜きに挑戦しました。

完璧に抜けるたびに歓声が上がり大盛り上がり!
皆さん真剣な表情で取り組んでいました。

  

  

講師の福田さんとネイチャーセンターの拓三博士は、日本で数人しか成功例のないとされるキントンイロカワザンショウの肉抜きにチャレンジ。顕微鏡下での作業に見事成功!参加者からも歓声が上がりました。

  

肉抜きした標本は、殻は2週間程乾燥させ、軟体部はエタノールにつけて保存します。
世界で一つだけの標本を、参加者には記念にお持ち帰り頂きました。

  

最後は標本室の前に移動し、貝の同定についてレクチャーを受けました。
中には福田さんが見たことがない貝の標本もあり、新種か?と盛り上がりました。
今後、ネイチャーセンターの調査で、同じ種類の貝を探しに行くことになりました。

  

  

志津川湾のカキ養殖筏についていたテヅルモヅルがネイチャーセンターに持ち込まれ、思わず福田さんも写真に収めていました。

  

最後に感想や学んだことを共有して終了しました。
ご参加いただいた皆さん、講師の福田さん、大変ありがとうございました!